天(あめ)の下 国という国
人という人のことごと
魂は穢(けが)さじ
有りと有るもの皆安く
穏やかに立栄(たちさか)しめたまえ
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賦与(さず)けたまえる
魂は穢(けが)さじ
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どんな選択の時も、忘れてはいけないことがある。
「我が身は汚れようとも、魂は穢さじ」
身体は物質。どんなに気をつけていても、
年とともに衰え、シワや白髪も増えて行くだろう。
もちろん、傷(怪我)や病(病気)にもかかるだろう。
成長の過程では、歯も抜けたり、欠けたり、生え変わったり。
しかし、心はどこに有るのか、辛く悲しく侘びしく淋しくとも、掴みだすことさえできない。
愛しさ、真心、喜び、分かち合い、泣き、涙したとしても、記憶の断片しか残らない。
それなればこそ、汚れた思いだけは繰り返してはいけない。
何かの選択に迷ったら、
「タマシイハ、ケガサジ」と三度称え、決断し、
頭を上げ、まっすぐ前を向いて進もう。
肉体、身体など、ヤドカリの殻のようなもの。
身体は失っても、きっとまた代わりが見つかるだろう。
凍蝶の己が魂追うて飛ぶ 高濱虛子
この世に修行に来た身と思えば、後ろめたいことだけは避けて、逃げるのが一番。
真っ向勝負して身体を傷つけるより、自分の弱さを認め、今できる最小限のことだけに注力しよう。
来たるべき未来と宇宙のために。
最終更新日:2024年02月21日
魂は穢(けが)さじ
2023年11月24日 20:58