デッサン力が弱いと、どうしても形が貧弱になる。
頭に浮かんだイメージは、もっと猛々しく立派だったのだが、
完成してみれば、その一部しか描けていない。
それでも、形の奥にある何かを伝えたい。
目を閉じても見える、心の波打つような声ならぬ声。
リアルに描き過ぎると、どうしても形に捕われてしまう。
視えそうで見えない、想像するしか無い、イメージと音の世界。
かすかでも、ほんの少しでも光が届きますように。
「天変万象」(七宝、彫金) 額装:37x69cm
宇宙には、零(ゼロ)というひとつの数しか存在しない。